「お金がない…どうしよう」「今月どうやって乗り切ろう…」
そう思ってスマホを握りしめながら、”リボ払い”や”後払いアプリ”を検索していませんか?
焦りが先行すると、冷静な判断ができなくなり、思わぬ落とし穴にハマることがあります。
しかも、その行動が将来の自分にとって“取り返しのつかない選択”になることもあるんです。
この記事では、「お金がないときに絶対やってはいけない行動」を5つに絞ってお伝えします。
どれも実際に多くの人がやってしまいがちなことばかり。
ですが、知っておけば避けられる。
そして、避けることができれば、“詰む未来”を防ぐことができるんです。
「今まさにお金がない」「でも、変なことに手を出したくない」
そんなあなたにこそ読んでほしい、“危険な選択肢の見分け方”をしっかりお届けします!
金欠のときにやってはいけないNG行動とは?

焦りが判断力を鈍らせ、さらに深刻な状況を招いてしまう——。
金欠のとき、誰しも「なんとかしなきゃ!」という気持ちに駆られます。ですが、その焦りから“やってはいけない行動”に手を出すと、事態はさらに悪化してしまうのです。
たとえば、手元にお金がないからといって「リボ払い」や「後払いアプリ」でしのぐ人は少なくありません。確かに一時的には楽になりますが、そのツケは数週間後、数ヶ月後に必ずやってきます。
「とりあえず借りてしのごう」「副業で稼げるって書いてあるし」
そんな判断も、金欠時のテンションでは本来のリスクを見落としがちです。SNSやネットにあふれる「楽に稼げる」情報も、実は詐欺や違法な案件が含まれていることが多いんです。
金欠のときに絶対避けるべきNG行動
- 焦って「とにかく何とかしなきゃ」とリボ払いや後払いに手を出す
- 一時しのぎで「借金」や「分割払い」を選び、後の返済を軽く見てしまう
- SNSやネット広告の「簡単に稼げる副業」に飛びつく
- カードローンや消費者金融を安易に利用する
- 家族や友人から借金し、人間関係にヒビが入るリスクを背負う
つまり、金欠の本当の問題は「お金がないこと」ではなく、「間違った行動でさらに自分を追い込んでしまうこと」なんです。
ここから先は、具体的に「金欠のときに絶対やってはいけない行動5選」を紹介していきます。
どれも、焦っている時ほど手を出しやすい内容ですが、それがいかに危険かを事例や数字とともにお伝えします。
NG行動①:リボ払いに手を出す

「リボ払いにすれば、毎月の支払いが軽くなるんでしょ?」
この考えが、あなたを“リボ地獄”へと導く第一歩です。
リボ払い(リボルビング払い)とは、使った金額に関係なく毎月一定額を支払う仕組みですが、実はこの方式、支払総額が非常に膨れ上がる仕掛けになっています。
たとえば、10万円をリボ払いにして月々5,000円ずつ返済した場合、年利15%なら完済までにかかる期間は約25ヶ月、総支払額はなんと12万5,000円以上に。
しかもこれは一度きりの利用時。実際には、「今月も苦しいからまたリボにしよう」と使い続けてしまう人が多く、気づけば“元本が減らない”状態に陥ります。
さらに怖いのは、支払いが滞ることで信用情報(いわゆる「クレジットヒストリー」)に傷がつき、将来的なローン審査や賃貸契約などにまで影響を及ぼすことです。
リボ払いを利用する人の多くが、「返済の全体像が見えていなかった」「元本が減らず、借金だけが増えていった」と語っています。
まさに、“見えない借金”がどんどん積み上がる、恐るべき支払い方法なのです。
金欠のときほど、月々の負担を減らしたくなる気持ちはわかります。
しかし、リボ払いは「楽に見えるが、実は一番高くつく選択肢」です。
安易な利用は、自分の将来を大きく損なうリスクがあることを、今一度心に留めておきましょう。
NG行動②:後払いアプリを乱用する

「給料日まであと少しだし、とりあえずPay払いで乗り切ろう」
そんな風に頼ってしまいがちなのが、後払いアプリ(BNPL:Buy Now Pay Later)です。
確かに、数クリックで買い物ができて、支払いは後日。
一見とても便利ですが、この“手軽さ”こそが最大の罠です。
多くの後払いアプリでは、利用明細の確認や支払いタイミングが曖昧になりやすく、気づけば請求が重なり合って一気に口座が空っぽになることもあります。
さらに、延滞すると遅延損害金や利用停止措置が取られ、生活に支障をきたすケースも。
特に危険なのは、「複数の後払いサービスを併用」している場合。
メルペイ・PayPayあと払い・バンドルカード・Paidyなど、それぞれが別々のサイクルで請求を出すため、管理が追いつかず家計が崩壊するパターンが後を絶ちません。
「便利だから」「現金がないから」と、感覚的に使ってしまう人ほど危険です。
しかも、利用金額が少額なだけに、罪悪感もなく、繰り返し使い続けてしまう——これが“気づいたら借金”の構造。
本当に後払いアプリが向いているのは、支払い管理を徹底できる人だけ。
「今月苦しいからちょっとだけ…」というタイミングこそ、最も手を出してはいけないのです。
後払いは“現金のないときの味方”ではありません。
むしろ、お金に困っている時ほど最も遠ざけるべき存在。
その認識をしっかり持つことが、金欠から抜け出す第一歩になります。
NG行動③:闇バイトや怪しい副業に手を出す

「簡単に月収30万円!」「スマホ1台で今すぐ稼げる!」
そんな広告やSNSの投稿、見かけたことはありませんか?
金欠で精神的に追い詰められているとき、人は“希望”のように見える言葉に飛びつきたくなります。
しかし、その誘惑の多くが、闇バイトや詐欺的な副業案件であることを忘れてはいけません。
特に最近問題になっているのが、「受け子」や「出し子」などと呼ばれる犯罪の片棒を担がされるバイト。
最初は「荷物を受け取って渡すだけ」などと軽く説明されても、実態は詐欺グループの一員として警察に検挙されるという、取り返しのつかない結末が待っています。
また、「初期費用○万円で商材を購入」するタイプの副業も要注意。
こちらはマルチ商法や情報商材ビジネスと呼ばれ、「あなた自身が誰かを勧誘しなければ稼げない」構造になっているケースがほとんど。
結局、お金も信用も失い、精神的にも消耗してしまいます。
なぜ、金欠のときにこうした危険なものに手を出してしまうのか?
それは、正常な判断力が鈍ってしまっているから。
「今すぐ現金が必要」「どうせ他に方法がないし…」という諦めが、“冷静な見極め”を奪ってしまうのです。
本当に収入を得たいなら、正規のクラウドソーシングや短期バイト、行政の就労支援を活用するべきです。
ネットの情報をうのみにせず、「簡単に」「即金で」「誰でも」稼げる話は100%怪しいと覚えておいてください。
NG行動④:カードローンを安易に利用する

「審査も早いし、今日中に借りられるなら助かるかも…」
そう思ってカードローンに手を伸ばす人は少なくありません。
たしかに、コンビニATMで簡単にお金を引き出せる手軽さは魅力的。ですが、それが「気軽に借金を作る入口」になっていることを忘れてはいけません。
カードローンは、銀行や消費者金融が提供する“借金”です。
金利は年利15〜18%前後が一般的。たとえば、10万円を年利18%で借りた場合、1年間で1万8,000円もの利息が発生します。
「来月には返せば大丈夫」と思っていても、次の月もまた生活費が足りず、借入額が膨らんでいくのが典型的な流れ。
こうして、“借りては返す“自転車操業”に突入してしまう人が非常に多いのです。
さらに、借入履歴や延滞情報は信用情報機関に記録され、住宅ローンや車のローン審査に大きく影響する可能性も。
短期的にお金を手にできても、信用を失う長期的ダメージが伴うことを軽視してはいけません。
加えて、消費者金融などのカードローンは、「借りられる=余裕がある」と錯覚させてしまう心理的な落とし穴もあります。
これは、実際には自分のお金ではなく“未来の自分からの前借り”であるにもかかわらず、今すぐ現金が手に入ることで判断が鈍るためです。
金欠で焦っているときほど、「すぐ借りられる」「返せそう」という甘い見積もりをしがちですが、それが一番危険なタイミング。
カードローンを使う前に、まずは支出の見直しや家計相談など、他の選択肢を徹底的に探るべきです。
NG行動⑤:家族や友人にお金を借りる

「とりあえず親に頼んでみよう」「友達に1万円だけ借りよう」
お金がないとき、最も身近な人に助けを求めたくなるのは自然な感情です。
ですが、人間関係にお金が絡むと、修復不能なトラブルに発展しやすいことを忘れてはいけません。
お金を借りる側にとっては「一時的なお願い」のつもりでも、貸す側からすると、「返ってこないかもしれないリスク」「信頼を裏切られるかもしれない不安」を感じるもの。
しかも、返済が遅れたり、連絡が途絶えたりすれば、「金を返さない人」としてその関係自体にヒビが入ることもあります。
実際、「家族と絶縁状態になった」「友人との関係が壊れてしまった」という声は非常に多く、金銭トラブルは感情と直結するため、一度こじれると元には戻せません。
さらに怖いのは、「一度頼ったことで癖になってしまう」こと。
「また困ったらあの人に…」と依存する構造ができてしまい、自分で状況を打開する力がどんどん弱まっていきます。
もちろん、どうしても一時的に頼らざるを得ない場合もあるでしょう。
ですがその際には、「借用書を交わす」「返済計画を事前に提示する」など、“感情”ではなく“契約”として対応することが不可欠です。
家族や友人は、あなたにとってお金以上に大切な存在のはず。
一時の金銭的な助けを得る代わりに、信頼という財産を失わないためにも、安易なお金の貸し借りにはくれぐれも慎重になりましょう。
金欠状態から抜け出すための正しいステップ

NG行動を避けるだけでは、金欠の根本解決にはなりません。
大切なのは、「どうすれば今の状況を抜け出せるか」を現実的かつ継続可能な方法で見つけることです。
① 支出を“見える化”して無駄を洗い出す
まず最初にやるべきは、「何にお金を使っているか」を把握すること。
固定費(家賃・通信費など)や変動費(食費・交際費など)を明確にし、ムダな支出をあぶり出します。
無料の家計簿アプリやエクセルでもOK。お金の流れを“見える化”するだけで、金欠の原因の半分は解決できることもあります。
② 一時的な収入より“継続性”を重視する
短期バイトやフリマアプリで一時的にお金を得るのは有効ですが、それだけでは根本的な改善にはつながりません。
できれば、継続して収入を得られる手段――たとえば、スキルを活かした副業や在宅ワーク、地域の就労支援などを活用することが大切です。
「続けられるかどうか」が生活再建のカギになります。
③ 専門機関や公的支援をフル活用する
本当に困ったときは、迷わず公的機関に相談を。
生活福祉資金貸付制度や、自治体の生活困窮者支援窓口では、利息なし・返済猶予付きの制度を紹介してくれることもあります。
「自分はまだそこまでじゃない」と思わず、早めの相談が一番の予防策になります。
【まとめ】金欠で焦ったときこそ“やらない”選択を
金欠は、それ自体がつらい状況ですが――
本当に恐ろしいのは、そのときに取った行動が“未来の自分を苦しめる”ことです。
リボ払い、後払いアプリ、闇バイト、カードローン、身内への借金――
どれも「今を乗り切る」ための手段に見えて、実際には「将来を削る」選択になってしまう可能性が高い。
人は、追い込まれているときこそ、「すぐに解決したい」という衝動に支配されがちです。
でも本当に必要なのは、“やらない”という選択肢を持つ冷静さ。
目先の苦しさに屈せず、地道でも安全なルートを選べるかどうかが、明暗を分けます。
金欠は、恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。
大事なのは、そこからどう立て直すか。
この記事で紹介した“やってはいけない行動”をしっかり避けて、未来にしわ寄せが来ない選択肢を選んでいきましょう。
“貧すれば鈍する”=お金がないと冷静な判断ができなくなる──その言葉が現実になる前に。冷静に、正しい選択を。