職業訓練の簿記についていけなくて気持ちが折れそうなときの対処法

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「職業訓練で簿記を選んでみたはいいけど……正直、もうついていけてない気がする」
そんなふうに思って、検索してここにたどり着いた方。うん、分かります。僕も、そうでした。

もともと営業職だったんで、見積もりとかは出してましたけど、
正直“会計”って、なんか別世界の話だと思ってたんですよね。
でも、あるとき稲盛和夫さんの本で「会計が分かるやつのほうが伸びるぞ」みたいなことを読んで、
「あ、やばい……避けてきたけど、やるしかないかも」って、そっと簿記3級のテキストを開いたわけです。恐る恐る。

でも案の定、やってみたら全然わからん。
最初の「借方・貸方」の時点で、「うん、俺の脳みそにはUSB挿せないかな」って思った。
で、職業訓練に入ってからは、周りのペースの早さにさらに圧倒されて、「これ、自分だけじゃね?」って焦ってくるんですよ。

この記事は、そんな風に「もう無理かも」と思ってる人に向けて書いてます。
僕自身、数字が苦手だったし、今でも分からないことたくさんありますけど、
だからこそ言えることがあると思ってます。

“なんとかなる”とは簡単には言わないけど、
“なんとかする方法”は、ちゃんとある。
そんな話を、僕なりに、していけたらと思ってます。

目次

職業訓練の簿記に「ついていけない」と感じる理由

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「え?今なんて言った?『仕訳帳と総勘定元帳の転記作業?』……うん、知らない単語3連発なんですけど?」
って、僕も最初、心の中で思ってました。

職業訓練の簿記コースって、わりと容赦ないんですよ。いきなり教科書の2ページ目くらいで、
「借方(かりかた)・貸方(かしかた)」とか言い出す。え、それって”借りる”って意味じゃないの?って。
うっかり常識で読もうとすると、かえって混乱するんですよね。僕も最初、「借方ってことは借金のことかな?」って思ったら、全然ちがってたっていう。

で、さらに困るのがスピード。職業訓練って、期間が限られてるから、どんどん進む。
まだ“収益と費用の違い”にピンと来てない段階で、「次は工業簿記に入ります〜」とか言われて、
「え?ていうか、“商業簿記”がまだ終わってない体感なんだけど?」ってなる。

しかも、他の受講生がなんか普通に解いてる感じ出してくるんですよ。
これがね、地味に効く。
「自分だけが遅れてるのかも」って、教室の空気にちょっとずつ負けてくるんです。

僕も、営業職やってたときは見積もりとか数字っぽいことしてたし、
なんとなく「俺、数字もまあまあいけんじゃね?」って思ってたんですけど、
いざ仕訳帳を開いたら、ね、もう数字というより呪文。
“会計のかの字”すら分からん自分に気づくんですよ。
そのときは、「あー、俺、また逃げ出すのかな…」って、ちょっと思った。

でもね。
あとでいろんな人と話して気づいたんですけど、つまずいてるの、自分だけじゃないんです。
むしろ、「分かったフリ」が得意な人が、ちょっとだけ先に進んで見えるだけだったりする。

だから、いま「ついていけないかも…」って感じてるなら、まず一回落ち着いてほしい。
“置いていかれてる”んじゃなくて、“まだ理解のタイミングが来てない”だけかもしれないんで。

簿記の職業訓練についていけない人がとるべき行動

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「もう無理かも」「ついていけない」って思ったときって、
実は“学力の限界”じゃなくて、“戦い方が間違ってた”だけ、だったりするんですよね。

僕も、最初はそうでした。
真面目に授業聞いて、家でテキスト読み返して、でも分からないまま寝落ちして……を繰り返して、
「うーん、やっぱ俺には向いてないのかもな」って思ってた時期がありました。

でもね、ちょっとやり方を変えたら、「あれ?意外といけるぞ?」ってなる瞬間が出てくるんです。
それは“根性論”じゃなくて、“習慣と工夫”の話です。


短時間集中×過去問パターンで勉強をリハビリ化する

最初にやったのは、「一気にやらない」こと。
集中力が持たないんですよ、最初はほんとに。
なので、1日20分を3セットみたいな、“缶コーヒー3本分の集中”に切り替えました。

そのかわり、内容は過去問ベース
テキストばっか読んでも「ふ〜ん……で?」ってなるので、まず問題を見て、「分からん!」ってなるとこをメモ。
で、その部分だけあとから調べるってやり方に変えたんです。
これ、めっちゃ効きました。


周囲に相談して“自分だけじゃない感”を確保する

あとね、「人に聞く」ってすごく大事。
僕、最初は聞けなかったんですよ。
「こんなとこでつまずいてるの、自分くらいだろ」って思ってたんで。

でも、勇気出して隣の席の人に「この問題さ、なんでこうなるんだろ?」って聞いたら、
「あ、それ俺もわかんない」って返ってきたんです。
——ね、安心しますよね、こういうの。

だから、ちょっとした疑問でも、人に投げてみるといいです。
同じように詰まってる人って、実はけっこういます。


YouTubeとSNSで“わかる風”を演出してくれるコンテンツを使う

僕は“動画で知った風になる”のが得意だったので(笑)、
YouTubeの簿記解説チャンネルを使いました。

TiktokとかX(旧Twitter)でも、「簿記 苦手」って検索すると、
自分と同じようにあがいてる人の投稿がけっこう出てくる。
「あー、俺だけじゃないんだ」っていう、変な安心感があるんですよね。

“わかる風”から入って、そこから実際にわかるようになるって流れ、全然アリです。


まとめ:変えるべきは「やり方」であって「自分」じゃない

ついていけないときって、たいてい自分を責めちゃうんですけど、
実は「自分が悪い」んじゃなくて、「方法が合ってなかった」ってだけだったりする。

だから、「辞める前に、別のやり方をちょっとだけ試してみる」くらいの感覚で、
まずは少しだけ、今日の勉強法を変えてみるの、ほんとにおすすめです。

心が折れそうな日にやるべき3つのこと

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なんかね、職業訓練って「途中で辞めづらい空気」あるじゃないですか。
「せっかく選んだんだから」「周りの人も頑張ってるし」とか、いろいろ考えちゃって。
でも実際は、心がすり減っていく前に“脱落しないコツ”みたいなものを、自分で持っておくのが大事だと思ってます。

僕自身、何回か「これ以上やっても無理かもな…」って頭に浮かんだことがあるんですよ。
でもそのたびに、「あ、まだ辞めるには早いかも」と思い直せたのは、ちょっとした考え方の切り替えができたからだったんです。


「完璧主義」をやめて、“70点でOK”の感覚を持つ

まず、「全部わかろうとしない」ってこと。
これ、めっちゃ大事。

簿記って範囲が広いし、特に2級になると急に“数学っぽさ”が増してきて、
完璧を目指そうとすると、毎日地味にダメージ食らうんですよ。
僕も「仕訳、完璧に覚えてから次に進もう」とか思ってたんですけど、もうそれ、沼です。

なので、途中からは「7割わかればOK」って割り切るようにしました。
“試験に出る部分”から優先して、「わからないとこは、あとでやろう」くらいの軽さで進む。
そしたら、めっちゃ気持ちラクになりました。


自分の理解度を“見える化”して、焦りを減らす

あと、自分の頭の中って、意外と“混乱したまま進めてる”ことが多いんですよね。
なんとなく「わかったつもり」で進んで、あとで振り返ると「あれ?これ結局わかってなかったやつじゃん…」ってなる。

それを防ぐために、僕は理解したことをノートに一言でメモするっていうのを始めました。
たとえば、「減価償却=モノの寿命分割」とか、「純資産=貯金みたいなやつ」とか、超ざっくりでいい。

これを続けてると、「わかってると思ってたけど、書けない」=まだ理解してない、ってのがすぐバレるんです。
逆に言えば、「ちゃんと書けたら、ちゃんと理解してた」って安心にもつながるんで、地味だけどおすすめです。


「心が折れそう」なときは、いったん距離を置くのもアリ

そして、一番大事なのがこれかもしれません。
もうほんとにしんどくなったら、休んでください。

「続ける=正義」みたいな空気ってあるんですけど、
休まず続けて心折れてフェードアウト…ってなるくらいなら、一回、思いっきりサボった方がマシです。

僕も、「もう今日は無理だな」って日は、思いきってカフェ行って、関係ない本読んだりしてました。
そしたら不思議と、次の日にはちょっと回復してて、「もう1ページだけやってみるか」って気持ちが戻ってきたりするんです。

なので、勉強と距離を取る時間も、ちゃんと“戦略のひとつ”として持っておくといいです。


まとめ:「諦める前に、ペース配分を変えてみる」

脱落って、意志が弱いからじゃないと思ってます。
つらいのに無理して走り続けた結果、エネルギーが尽きた」だけなんですよね。

だから、「今はちょっと立ち止まるだけ」「ペースを緩めるだけ」って発想を持っておくと、
案外そこからまた、続けられたりします。

「辞めるべきか悩む」人への判断基準

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あの〜、「もう辞めちゃおうかな……」って考えたこと、ありますよね?
僕もあります。というか、何回もありました。
で、辞める理由って、ちゃんとあるんですよね。
しんどいとか、分からないとか、未来が見えないとか。

でもここで大事なのは、“勢いで辞めない”こと。
一旦、立ち止まって“理由を言語化”してみるだけで、意外と考えが整理されるんですよ。


辞めたい理由を紙に書いてみる

僕は実際に、辞めようか迷ったとき、ノートに「辞めたい理由」を箇条書きで書き出したことがあって。
たとえば…

  • 工業簿記が意味不明すぎる
  • 他の人に追いつけてない気がする
  • 朝起きるのがツラい
  • 就職に本当に繋がるか不安

みたいなやつです。

で、それを一個ずつ見ていくと、
「あ、これは単に眠いだけか」とか「これは人と比べすぎてるだけだな」とか、冷静になれるんです。
なんとなく「全体的につらい!」っていうモヤモヤを、ちょっとずつ分解するだけで、「じゃあ辞めるまでは行かないな」って気づいたりします。


他の訓練コースや進路変更も視野に入れる

とはいえ、全部が全部「気の持ちよう」で片付くわけでもないと思ってます。
本当に合わない分野って、あるんですよ。

僕は簿記だったからギリ続けられたけど、「人と接するのが得意」なら、介護・販売・営業系の訓練の方が向いてる人もいるし、
逆に「一人でもくもく作業したい」なら、ITやWebデザインの訓練って道もある。

職業訓練って、“一発勝負”じゃないんです。
ちゃんと相談すれば、途中で方向転換することも可能なんですよ。


ハローワークのキャリア相談を「逃げ」じゃなく「戦略」として使う

僕も一度、ハローワークのキャリア相談に行ったことがあります。
そのとき「辞めるかどうか、どう考えたらいいですかね…」って聞いたら、
担当の人がすごく落ち着いて言ってくれたんですよ。

「“この道が違う”と気づけたことも前進です。遠回りじゃないですよ」って。

なんかね、その一言で肩の力が抜けたんですよね。
「辞めたら終わり」じゃなくて、「一回下がって、また別の階段を登る」って考え方に変わった。

だから、「今の訓練が合わないかもしれない」と思ったら、
一人で結論を出そうとせずに、誰かに話すの、ほんとにおすすめです。


まとめ:辞めることも選択肢、でも“衝動”で決めないで

辞めてもいいんです。
でも、その決断をするなら、「ちゃんと考えたうえで」「次の選択肢とセットで」っていうのが大事。

なんかこう、「辞める=負け」みたいな空気に押されるのって、もったいないんですよ。
続けることも勇気だけど、方向を変える勇気も、ちゃんと価値あることです。

脱落せず修了する人が実践していること

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「なんであの人は普通に続けられてるんだろう?」
職業訓練に通ってると、どうしても気になる人、いますよね。

別にすごく頭が良さそうなわけでもないし、ガリ勉タイプでもないのに、
気づいたらコツコツ進んでて、「あれ、今日も最後まで残ってるな」みたいな。

僕なりにそういう人たちを観察してきて、「あ、ここ違うかもな」って思ったのがいくつかあります。
これ、ガチの才能とか努力っていうより、“ちょっとした習慣”の差かもしれません。


毎日の積み上げを“見える化”してる

「成長してる感覚」って、やる気に直結するじゃないですか。
で、それをうまく演出してる人って、意外とみんな記録を残してるんですよね。

僕の知ってる人で、「今日やったこと1行日記」みたいなのを毎日書いてる人がいて。
たとえば、

  • 仕訳問題3問解けた
  • 固定資産の意味がなんとなくわかった
  • 工業簿記の“配賦”って単語にやっと慣れてきた

とか、ほんとにささいなこと。

でも、これが積み重なると、「おれ、なんかちゃんと進んでるぞ?」って気持ちになる。
僕もまねしてやってみたら、1週間後くらいにちょっとだけ自信が持てるようになってたんです。
コンビニでレジ袋いらないって言えた時くらいの、小さな自信ですけど、それでも効果あるんですよ。


合格したあとの自分を、少しだけ具体的に思い描いている

あと、地味に効いてるのが「資格を取った後のイメージ」。
これ、妄想でもいいんですけど、「資格を取ったら、こういう仕事に就けたらいいな」っていうのをぼんやり描いておくと、やる気の火が消えにくいんですよね。

僕は「会計わかる営業マンって、ちょっとカッコよくない?」っていう半分ネタみたいなモチベーションでやってました。
でもそのくらいのレベルでも、「いまこの問題を解く理由」が持てるんです。

他にも、知り合いで「経理職に転職して、家族との時間を増やしたい」っていうリアルな目標持ってた人もいて。
その人、苦手な工業簿記も「仕事の選択肢を広げるって考えたら我慢できる!」って笑ってた。


まとめ:継続のコツは“感情のメンテナンス”かもしれない

結局、脱落しない人って、“学力が高い”とか“理解が早い”とかじゃないんですよ。
「気持ちが切れない仕組み」を、自分なりに持ってる人。

大げさな方法じゃなくていいから、
「少しでもできたことを書き残す」とか、「未来の自分にちょっと期待してみる」とか、
そういう“やる気が細く長く続く工夫”を、ぜひまねしてみてください。

最後に:職業訓練で簿記を学ぶ「本当の意味」

ここまで読んでくれたあなたへ。
たぶん今、まだ不安とか焦りとか、「やっぱり向いてないかも」って気持ち、残ってますよね。
うん、分かります。僕もそうだったんで。

でも、僕が職業訓練で簿記を勉強して思ったのは、
“簿記の知識”よりも、“学び直す力”のほうが、大事かもしれないってことでした。


簿記ってたしかに、計算もあるし、ルールもややこしいし、
正直、挫折ポイントのデパートみたいな教材なんですよ。
でも、そんな教材とちゃんと向き合って、あーだこーだ言いながら前に進む時間って、
「もう一度、学ぶことに向き合ってる自分」を作る時間なんですよね。

営業やってた頃の僕は、どこかで「もう新しく学ぶことってそんなにない」って思ってたんですよ。
でも実際は、分からないことに苦しんで、理解できたときの“うれしさ”とか“手応え”って、
けっこう…いや、かなりいいもんです。


もし今、簿記の内容がわからなくて立ち止まってるなら、
それは「自分には向いてない」ってサインじゃなくて、
「今、頭を使って学んでる」っていう証拠かもしれません。

資格が取れるかどうかも大事だけど、
「何年かぶりに机に向かって、ちゃんと何かを理解しようとしてる」
その事実だけでも、もう十分すごいことです。


だから、落ち込んでも、遅れても、途中でサボってもいいけど、
“学び直そうと思った自分”を、雑に扱わないでください。

僕は今でも苦手な分野あるし、たまに「2級って魔物じゃない?」って思うけど、
それでもあの頃、簿記にチャレンジして良かったなって、心から思ってます。

あなたにも、そう思える日が、ちゃんと来るはずです。

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