職業訓練のパソコン授業が難しいと感じたときの対処法

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「職業訓練、パソコンの授業にもう無理かも……」

僕がそう思ったのは、Wordの課題で“箇条書き”すら迷っていた頃。
周りはどんどん進んでるのに、僕だけが置いてけぼり。まさか、こんなに苦戦するとは思わなかった。

でも、そこで投げ出さなくて良かったと思ってる。
今回は、パソコンが苦手で「ついていけない」と悩んでいた僕の経験を、ぜんぶ話します。

目次

パソコン訓練についていけないのは「よくあること」です

職業訓練 パソコン ついていけないイメージ01

パソコン訓練についていけないと感じるのは、決して自分だけじゃない。僕自身、最初はWordの画面すら見慣れず、隣の人の動きをチラチラ見てごまかしてた。けど、それって職業訓練あるあるらしい。

まず、職業訓練のパソコン系講座には「初心者歓迎」と書かれているものも多い。でも実際に始まってみると、“初心者”の定義に幅があることに気づく。中には「Excelでマクロ組んだことあります」みたいな人もいれば、「マウスの右クリックが怖い」って人もいる。僕はその後者だった。

僕が受けた公共職業訓練のクラスは20代から50代まで幅広く、なかでも40代・50代の人は「仕事では紙だったから、パソコン初めて」って人も多かった。つまり、“苦手な人”が普通に存在してる環境だったわけです。

それでも授業は進む。1コマ90分、黙々と実習が続く日もある。僕が一番しんどかったのは、「ついていけてないけど、誰にも言えない」という状態。質問のタイミングを逃すと、次の内容に進んでしまうし、「これぐらいわかって当然でしょ?」という空気が漂ってる時もある。

そして、そういう環境でよく起きるのが“自信喪失”。まわりと自分を比べて、「あの人はできてるのに、自分は……」って思ってしまう。結果、心が追いつかなくなって、授業がどんどん頭に入らなくなる。

ただ、冷静に考えれば、職業訓練って「できない人が通う場」なわけで。全員ができてたら、それは“職業訓練”じゃなくて“再就職研修”です。だから、「パソコンが苦手で、授業についていけない」と思ってる自分を責めなくていい。それはむしろ、“ちゃんと頑張ろうとしている証拠”なんだと思う。

僕が「このままじゃやばい」と感じた時にやったこと

職業訓練 パソコン ついていけないイメージ02

授業が3週目に入った頃、「あ、これマジでやばいかも」と思った。講師の説明はちゃんと聞いてる。でも、実践になると手が止まる。周りはWordのスタイル設定とかスイスイ進んでるのに、僕はまだ「インデントってどこ?」で止まってた。

このとき、僕がまずやったのは“質問をノートに貯める”ことだった。授業中は恥ずかしくて手を挙げられなかったけど、「あとで聞こう」と決めて、わからなかったところを全部メモ。で、授業後に講師が空いてるときに1つずつ聞いた。たまに「こんなのも分かんないのか」と思われるんじゃないかと不安だったけど、案外ちゃんと答えてくれた。

それでも、やっぱり講師に毎回聞くのは気が引ける。だから次に始めたのが“自習の時間をつくる”こと。放課後に残れるときはPCルームで復習したし、家でもスマホで「Word 初心者」「Excel 表 作り方」って検索しまくった。おすすめはYouTubeの解説動画。実際の画面で操作を見せてくれるから、マニュアルよりわかりやすい。

もうひとつ大事だったのが、教材以外の補助資料。僕が通ってた訓練校では公式テキスト以外に、実はハローワーク職員から「よかったらこれ使ってみて」とプリント資料をもらったことがある。それがすごく丁寧で、穴埋め式の練習があって、つまずいてたところがすっきり整理できた。

それから少しずつ、「わかるかも」「あ、これ前もやったやつだ」と思える場面が増えてきた。いきなり得意にはなれなかったけど、「このままじゃダメかも」って思ったタイミングで、小さな行動を重ねたことが、少しずつ状況を変えてくれたように思う。

職業訓練 パソコンできない人が「やめたい」と思ったとき

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「もうダメかも。これ、辞めるしかないかな……」

実際、僕もこのセリフが頭の中をぐるぐるしていた時期がある。職業訓練の授業についていけないと、自分の存在ごと否定されたような気になる。でも、ここで一つはっきり言いたいのは――「やめたい」と思うのは恥じゃない。誰でもあること。

職業訓練って、意外と中退者も一定数いる。理由はさまざまだけど、特に多いのは「思ってたより難しかった」「人間関係や雰囲気に疲れた」「通うこと自体が負担になった」など、継続が精神的・体力的にしんどいという声だ。

僕の場合は、授業の難易度というより「周囲との差」に心が折れかけた。「周りはどんどん進んでるのに、自分だけ遅れてる」って焦りが強くなって、それが毎日のプレッシャーになってた。

そんなとき、ハローワークの職員さんに相談してみた。そしたら、「途中でやめた人も、そのあと別の訓練を受け直したり、就職活動にシフトしてる人もいるよ」と聞いて、少し気がラクになった。辞めるかどうかは、自分がどう次につなげられるかで決めてもいいんだって思えた。

それから自分に問いかけるようにしたのが、この3つ:

  1. なんでこの訓練を選んだのか?
  2. 今辞めたら、次にまた挑戦できそうか?
  3. 本当にもう限界?それともまだ試せる方法がある?

この問いで少し冷静になれた。

それに、僕の訓練校にも「最初は全然できなかったけど、諦めずに残った」って人が何人かいた。そういう人たちが、最後に「ゆっくりでも理解できた」って笑ってるのを見ると、「ああ、無理して進まなくても、止まらなければいいんだな」って思えた。

だから、「やめたい」と思ってるなら、その気持ちをちゃんと受け止めてOK。でもそのうえで、自分に合ったペースで続ける道がないか、一度立ち止まって考えてみてほしい。

職業訓練が難しすぎると感じた人に伝えたいこと

職業訓練 パソコン ついていけないイメージ04

「こんなの、自分にはムリなんじゃないか……」

職業訓練を受けていると、誰しも一度はそんな壁にぶつかる。特にパソコン系の訓練は、操作が目に見えるだけに、“できる人とできない人の差”が明確になってしまう。だからこそ、自分の不器用さが浮き彫りになった気がして、どんどんしんどくなる。

そんなとき、僕が救われたのは「自分と似た経験をした人の話」だった。ネットで見かけた体験談の中に、「パソコン未経験だったけど、半年後には自信を持って履歴書に“PC操作可能”って書けた」という一文があって、泣きそうになったことがある。

でも、注意してほしいのは――体験談にもいろんな種類があるということ。中には「こうすれば絶対に上達する!」みたいな強い口調のものもあるけど、今つらい人に必要なのは、そういう“成功話”よりも、「自分と同じ場所からスタートした人が、どう感じていたか」というリアルな過程なんじゃないかなと思う。

あと、これも忘れないでほしい。職業訓練でうまくいかなかったとしても、それがそのまま「自分はダメだった」という証明にはならない。むしろ、途中でつまずいたり、やめたりしても、“自分に何が向いてないか”を知れた経験は、次に活きる

たとえば僕は、「タイピングが苦手」と思ってたけど、実際の課題で一番詰まったのは“ファイル保存のルール”だった。つまり「何が分かってないか」が明確になったことで、次にやるべきことがはっきりした。

就職活動でも、「職業訓練に通っていたけど、途中で方向転換しました」と正直に話して、それがきっかけで興味の幅が広がったという人もいる。

要するに――難しすぎた経験も、それ自体が“無駄”ではないということ。焦らなくていい。いま感じてる「しんどさ」も、きっと次のステップにちゃんとつながってる。

まとめ:「できない」ことを諦める前に、もう一手あるかも

パソコンが苦手で職業訓練についていけない――それ、あなただけじゃありません。
実際に僕も途中で心が折れかけたけど、小さな工夫と支えで、なんとか乗り切ることができました。

「できない」と感じるのは、前に進もうとしてる証拠。
周囲と比べすぎず、自分のペースで、自分なりのやり方を見つけていけたら、それはもう立派な“訓練の成果”だと思います。

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