「家計簿、何度やっても続かない…」
そう思っている人ほど、実はマジメな人が多い気がします。1円単位できっちり合わせようとして、レシートが溜まって、いつの間にかやめてしまう。僕自身、昔まさにそれでした。
でも、家計を見直すのに、細かい家計簿はいりません。大事なのは「お金が何に消えているのか」をざっくりつかむこと。それさえ見えれば、削るポイントは自然とわかってきます。
この記事では、項目を3〜5個に絞って、週1回だけ振り返る「ざっくり家計簿」のやり方を紹介します。まずは今週1週間だけ、軽い気持ちで試してみてください。
ざっくり家計簿は「完璧に書かない」のが正解

家計簿が続かない一番の理由は、たぶん「ちゃんとやろうとしすぎる」ことです。
全部のレシートを取っておいて、細かくカテゴリ分けして、毎日記録する。これを続けられる人は本当にすごいのですが、正直しんどいですよね。僕は3日でレシートが財布からあふれて、そっと閉じました。
ざっくり家計簿のゴールは、きれいな記録を作ることではありません。「今月、何にお金を使いすぎたんだろう」が、なんとなくわかればそれで十分です。
完璧な家計簿より、ゆるくても続く家計簿のほうが、結果的に家計はちゃんと見えるようになります。
家計簿そのものが続かない原因をもう少し掘り下げたい人は、こちらも読んでみてください。 → 家計簿が続かない人のための家計管理入門
見る項目は3〜5個でいい
ざっくり家計簿では、最初から細かく分けません。むしろ分けすぎると、それだけで挫折します。
おすすめは、次の5項目くらいです。
| 項目 | 中身の例 |
|---|---|
| 固定費 | 家賃、スマホ代、サブスク、保険など |
| 食費 | スーパー、外食、自炊の材料 |
| 日用品 | 洗剤、トイレットペーパー、ドラッグストアの買い物 |
| 自由費 | コンビニ、カフェ、趣味、ちょっとした娯楽 |
| 貯金 | 残せた額(または、足りなかった赤字額) |
最初は「食費・日用品・自由費」の3つだけでもかまいません。固定費は毎月ほぼ同じなので、最初に一度書き出しておけばOKです。
コツは、分類に迷ったら全部「自由費」に放り込むこと。「これは食費?日用品?」と悩んでいる時間が、いちばんのムダだったりします。
レシートは全部残さなくていい
「記録する=レシートを全部取っておく」と思うと、それだけで気が重くなります。
でも、ざっくり家計簿ならその必要はありません。
- レシートは金額だけメモして、その場で捨ててOK
- キャッシュレス決済なら、アプリの利用履歴を見るだけ
- 現金は、財布の中身が減った分でだいたい把握
特にPayPayやクレジットカード、交通系ICなどを使っている人は、その履歴がほぼそのまま家計簿代わりになります。わざわざ書き写さなくても、週に1回まとめて履歴を眺めるだけで十分です。
道具は紙でもメモアプリでもいい
ざっくり家計簿は、お金をかけずに始められます。
- スマホのメモアプリ
- 使っていないノートの余白
- カレンダーの隅に金額を書くだけ
まずはこれで十分です。新しいアプリをわざわざ入れる必要も、専用ノートを買う必要もありません。
しばらく続けてみて「もう少し書きやすいものがほしいな」と思ったら、そのときにシンプルな家計簿ノートや、レシートを撮影すると自動で入力してくれる家計簿アプリ、ざっくり計算用の電卓などを使うのもアリです。
道具は、続けられそうだと感じてから選んでも遅くありません。最初から形から入ると、だいたい続かない(これも経験談です)。
今週やることは5ステップだけ

ここまで読んだら、あとはやるだけ…と言いたいところですが、いきなり完璧にやらなくて大丈夫です。今週は、次の5つだけ試してみてください。
- 1. 固定費を書き出す
-
家賃・スマホ代・サブスク・保険など、毎月決まって出ていくお金を一度だけ書き出します。これだけでも「あれ、固定費ってこんなにあったんだ」と気づくことが多いです。
固定費は、一度見直すと効果が続きやすい支出です。具体的な下げ方は別の記事でまとめています。 → 固定費の見直し完全ガイド
- 2. 食費・日用品・コンビニだけ記録する
-
変動費の中でも、特に金額がブレやすいのがこの3つです。逆に言えば、ここさえ見ておけば「使いすぎ」の正体はだいたいつかめます。
- 3. 週1回だけ合計を見る
-
毎日見なくて大丈夫です。日曜の夜などに、1週間分の合計をざっと足すだけ。
- 4. 使いすぎた項目を1つだけ決める
-
「今週はコンビニが多かったな」くらいでOKです。全部を一気に直そうとせず、気になる項目を1つだけ選びます。
- 5. 次の週の予算をざっくり決める
-
「来週はコンビニ3,000円まで」くらいの、ゆるい目標で十分です。
週1回の振り返りは、これだけでいい
振り返りといっても、難しく考えなくて大丈夫です。たとえば、こんな感じです。
【1週間の振り返り例】
- 食費:6,200円
- 日用品:1,500円
- 自由費(コンビニ含む):4,800円
- → 今週は自由費が多かった
- → 来週は自由費を3,500円までにしてみる
(金額はあくまで一例です。自分の生活に合わせて見てください)
これだけで「振り返り」は十分に成立します。
ひとつだけ、大事なことを。いま家計が赤字気味の人は、「いくら貯金できたか」ではなく「いくら足りなかったか(赤字額)」を見てください。
貯金ゼロの状態で「今月も貯金できなかった…」と落ち込むと、なかなか続きません。それよりも、「先月は2万円足りなかった → 今月は1.5万円まで減らせた」というふうに、赤字が小さくなっていくことを成果として見るほうが、ずっと前向きに続けられます。
ざっくり家計簿が続く人のコツ

最後に、無理なく続けるためのコツをいくつか。
- 完璧を目指さない(1日記録を忘れても気にしない)
- 金額は「だいたい」でいい(端数は切り捨てでOK)
- 記録は1回1分で終わらせる
- 「減らす」より、まず「気づく」を目的にする
たとえば、こんな変化はよく起こります。
- Before:何にいくら使ったか把握できず、毎月なんとなく赤字
- After:自由費が多いと気づき、コンビニ通いを少し減らして、月末の焦りが軽くなった
実際にいくら減るかは人それぞれですし、すぐに大きく変わるわけではありません。それでも、「お金の使い道が見える」だけで、お金まわりの不安はかなり軽くなります。
ざっくり家計簿の次にやること
1週間続けられたら、もう家計管理の第一歩はクリアできています。
次は、見えてきた「使いすぎ項目」を実際に減らしていく番です。まずは月1万円を残すことを目標にすると、ゴールが具体的になって動きやすくなります。 → 月1万円を残すためにやめること・始めること
そのほか、振り返りで気になった項目があれば、こちらもどうぞ。
- 食費が多かった人 → 一人暮らしの食費を無理なく下げる方法
- コンビニ出費が気になった人 → コンビニに行かない生活の始め方
まとめ
家計簿は、細かく書かなくても大丈夫です。
- 項目は3〜5個に絞る
- レシートは全部残さなくていい
- 週1回、合計を見るだけ
- 赤字の人は「赤字が減ったか」を見る
完璧な記録よりも、ゆるくても続く記録のほうが、家計はちゃんと見えるようになっていきます。
まずは今週1週間だけ、メモアプリでも紙でもいいので、食費・日用品・コンビニを記録してみてください。1週間後には、「自分が何にお金を使っているのか」が、少しだけ見えているはずです。

