格安SIMに乗り換える前の注意点|スマホ代を下げる前に確認したいこと

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スマホ料金の明細を見ながら、格安SIMに乗り換える前の注意点を確認している女性とチェックリストのアイキャッチ画像
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「スマホ代、もう少し下げられたらいいのに」——そう思って格安SIMを調べはじめると、「安くなる」という話と「やめたほうがいい」という話の両方が出てきて、かえって迷ってしまうことってありますよね。

正直に言うと、格安SIMは合う人にはしっかり効果がありますが、全員にとってベストな選択とはかぎりません。乗り換えてから「思っていたのと違った」と感じて、結局もとに戻す人も少なくありません。

この記事は、格安SIMをおすすめする記事ではありません。乗り換える前に確認しておきたいことを整理して、あなたが「乗り換えていい人」なのか、それとも「もう少し慎重に考えたほうがいい人」なのかを、自分で判断できるようになることがゴールです。

スマホ代は固定費の中でも見直しやすい部分です。だからこそ、勢いで決めるより、いくつかのポイントを先に確認しておくほうが、あとで後悔しにくくなります。通信費全体をどこから手をつけるか迷っている方は、先に通信費を下げるなら何から見直す?を読むと、自分にとって格安SIMの優先度が見えやすくなります。

それでは、一緒に確認していきましょう。

目次

大前提:格安SIMは「安くなる人」と「あまり変わらない人」がいる

格安SIMで安くなりやすい人とあまり変わらない人を左右で比較した図解
格安SIMでどれくらい安くなるかは、今の契約内容によって変わります。

格安SIM(MVNO)は、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線の一部を借りて、料金を抑えて提供しているサービスです。設備を借りているぶん月額が安くなりやすい一方で、あとで触れるような注意点もあります。

ここで大事なのは、「格安SIMにすれば誰でも必ず安くなる」とは言い切れない、ということです。たとえば、すでに大手のオンライン専用プランや小容量プランを使っている人は、思ったほど差が出ないこともあります。逆に、大容量プランやオプションをたくさん契約している人ほど、見直しの効果が大きくなりやすい傾向があります。

つまり、まず確認すべきは「自分が今いくら払っていて、何にお金がかかっているのか」です。

まずは今の「スマホ代の中身」を確認する

今のスマホ代の内訳を見てみる

月々の請求額だけを見て「高い」と感じている人は多いのですが、内訳を見ると、通信そのもの以外の料金が含まれていることがよくあります。

(※下はイメージ例です。実際の金額はご自身の明細でご確認ください)

  • プラン料金(データ容量込み):6,000円
  • 端末の分割代金:2,000円
  • オプション(補償・有料サービスなど):800円
  • 割引:−1,000円
  • 合計:約7,800円

この例だと合計は約7,800円ですが、そのうち端末の分割代金とオプションが約2,800円を占めています。格安SIMに乗り換えて下がるのは、主に「通信(プラン)の料金」の部分です。端末代の残りやオプションは、乗り換えても別で残ったり、付け替えが必要になったりします。

ここを勘違いすると「思ったより下がらなかった」となりやすいので、最初に内訳を確認しておきましょう。明細はキャリアのマイページやアプリから見られることが多いです。

毎月のデータ使用量を確認する

次に、毎月どのくらいデータ通信を使っているかを確認します。多くのスマホは、設定画面やキャリアのアプリ・マイページから、月々のデータ使用量を見られます。

家ではWi-Fiを使っていて外ではあまり通信しない人なら、小さめのデータ容量で足りることが多いです。一方、外で動画をよく見る人は、容量が小さいプランにすると速度制限がかかって不便に感じることがあります。

自分の使用量がわかると、「どのくらいの容量のプランを選べばいいか」が見えてきます。

格安SIMで「困るかもしれないこと」(デメリット・注意点)

格安SIMに乗り換える前に確認したい7つの注意点を一覧にした図解
乗り換え前に、速度・エリア・通話料金などの注意点を確認しておきましょう。

ここがこの記事のいちばん大事なところです。安さだけで決めると見落としやすいポイントを、順番に見ていきます。

1. 通信速度(とくにお昼・夕方の混雑時間帯)

格安SIMは大手の回線の一部を借りて使う仕組みのため、利用者が増える時間帯——お昼の12時前後や、夕方から夜の帰宅時間帯——に、速度が落ちやすいことがあります。

「ふだんは問題ないけれど、お昼休みだけ動画やSNSが重くなる」という声は実際によく聞きます。気にならない人もいますが、お昼にスマホで動画を見たり大きなデータをやり取りしたりする人にとっては、ストレスになることもあります。

速度は使う回線・時間帯・場所によって変わるため、「絶対に快適」とも「必ず遅い」とも言えません。ただ、速度を重視する人にとっては大事なポイントなので、ここは軽く考えないほうがいいでしょう。気になる場合は、実際の利用者の声を調べたり、短期間で試せるプランがないか確認したりするのも一つの方法です。

2. 対応エリア(自分の生活圏で使えるか)

格安SIMは、借りている大手キャリアの電波エリアで使えます。たとえばドコモ回線の格安SIMなら、ドコモのエリアが使える範囲になります。

ふだんの生活圏(自宅・職場・通勤路など)で電波が届くかは、もとになっているキャリアのエリアで確認できます。今使っているキャリアと同じ回線を選べば大きく変わらないことが多いですが、別の回線に変える場合は、エリアを一度確認しておくと安心です。

3. 通話が多い人の注意

格安SIMは、通話料が「30秒ごとにいくら」とかかるのが基本で、かけ放題などの通話オプションが最初から含まれていないことが多いです。

そのため、仕事や用事で電話を長くかける人・回数が多い人は、通話オプションを付けるか、LINE通話などのアプリ通話を使う前提でないと、通話料で思ったより高くなることがあります。「データは安くなったけど通話で増えた」とならないよう、自分の通話の量を確認しておきましょう。

4. キャリアメールを使っている人の注意

@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jp といった、大手3キャリアのメールアドレスを使っている人は注意が必要です。これらは原則、そのキャリアを解約すると使えなくなります。

各社とも、月額数百円ほどでメールアドレスを引き継げる有料サービスを用意していますが(料金や条件は変わることがあるため、各社の公式で確認してください)、そもそも各種サービスの登録や連絡先をキャリアメールにしている場合は、乗り換える前にGmailなどの無料メールへ移しておくほうが安心です。

「乗り換えたあとに、登録していたサービスのメールが届かなくて慌てた」というのは、よくある失敗のひとつです。

5. 店舗サポートが必要な人の注意

格安SIMの多くは、申し込みや設定をオンライン中心で行います。店舗が少なかったり、サポートがチャットやメール中心だったりすることもあります。

自分で調べながら設定を進められる人には問題になりにくいですが、「対面で相談しながら進めたい」「設定にかなり不安がある」という人は、店舗サポートがある会社を選ぶか、慎重に検討したほうがいいでしょう。とくに、高齢のご家族のスマホを乗り換えさせる場合は、サポート体制まで含めて考えてあげると安心です。

6. 家族割・セット割が外れる可能性

意外と見落としやすいのが、割引の問題です。大手キャリアでは、家族でまとめることで割引(家族割)が効いていたり、自宅のインターネット(光回線など)とセットで割引(セット割)が効いていたりすることがあります。

自分だけ格安SIMに乗り換えると、これらの割引が外れて、残った家族の料金が上がってしまうことがあります。結果として「自分のスマホ代は下がったのに、家族全体ではむしろ高くなった」というケースも起こり得ます。家族で割引を使っている場合は、自分の分だけでなく、家族全体で料金がどう変わるかを確認しておきましょう。

7. 今の端末が使えるかの確認

今のスマホをそのまま使って乗り換える場合は、その端末が乗り換え先で使えるか(対応しているか)を確認する必要があります。

確認しておきたいのは、対応している電波の種類(バンド・周波数)が合っているか、SIMロックがかかっていないか、などです。最近のスマホ(2021年以降発売の機種)は購入時からSIMロックがかからないものが増えていますが、少し前の機種や中古で買った端末では確認が必要なことがあります。各社の公式サイトに「動作確認済み端末」の一覧があることが多いので、申し込み前に自分の機種を調べておくと安心です。

「中古で買った端末が対応していなくて使えなかった」というのも、よくある失敗です。

乗り換え前にやっておくこと(チェックリスト)

ここまでの注意点をふまえて、乗り換える前に確認・準備しておきたいことをまとめました。全部を完璧にやらなくても大丈夫ですが、当てはまるものは先に確認しておくと、トラブルを減らせます。

  • 今のスマホ代の内訳を確認した(プラン・端末代・オプション)
  • 毎月のデータ使用量を確認した
  • 自分の生活エリアが対応エリアか確認した
  • 通話の量と、必要な通話オプションを確認した
  • キャリアメールの扱いを決めた(無料メールに移す/持ち運ぶ/使わない)
  • 家族割・セット割が外れないか、家族と確認した
  • 今の端末が乗り換え先で使えるか確認した(対応バンド・SIMロック)
  • 写真・連絡先・LINE・決済アプリのバックアップや引き継ぎ準備をした
  • 電話番号をそのまま使うか(番号そのままの乗り換え/MNP)を決めた

とくにバックアップは、端末も一緒に買い替える場合に大切です。写真や連絡先、LINEのトーク履歴、決済アプリなどは、移し忘れると元に戻せないことがあるので、事前に準備しておきましょう。

格安SIMが向いている人・慎重に考えたほうがいい人

ここまでの内容を表にまとめます。あくまで目安なので、自分の状況に近いほうを参考にしてください。

格安SIMが向いている人慎重に考えたほうがいい人
家ではWi-Fi中心で、データ使用量は少なめ〜ふつうお昼や夕方に動画・大容量通信をよく使う
通話は少ない、するならLINE通話などが中心通話が長い・多い(仕事の電話など)
スマホの設定を自分で調べながら進められる設定に強い不安がある/対面で相談したい
多少の速度低下より、月々の安さを優先したい通信速度の安定をいちばん重視したい
キャリアメールを使っていない、または無料メールに移せるキャリアメールを登録や連絡に多く使っている
家族割・セット割の影響が小さい家族割・光セット割で大きく割引されている

両方に当てはまる項目がある場合は、無理に乗り換えず、まず「今のプランの見直し」から始めるのも十分ありです。

結局、自分はどうすればいい?(次の一歩の決め方)

今のプラン見直し、格安SIM比較、Wi-Fi・家族割確認、相談先・制度確認の4つに分かれる次の一歩の図解
自分の状況に合わせて、まず確認することを決めましょう。

ここまで確認すると、自分がどのタイプに近いか見えてきたのではないでしょうか。タイプ別に、次の一歩を整理します。

  • 今のスマホ代がそれほど高くない/大手のプラン変更で十分下がりそうな人 → まずは今の会社のプラン見直しから。乗り換えなくても下げられることがあります。
  • チェックリストで大きな不安がなかった人 → 格安SIMを具体的に比較してみてOKです。料金・データ容量・対応エリアをまとめて見比べると、自分に合うものを選びやすくなります。
  • 家にWi-Fiがない/家族割が大きい人 → 先にWi-Fi(固定回線)や家族割の条件を確認しましょう。家での通信が多い人は、格安SIMより固定回線の見直しのほうが効果が大きいこともあります。
  • 仕事や家族の事情がある人 → 急がず慎重に。通話・サポート・家族の端末など、引っかかる点をひとつずつ確認してから決めましょう。
  • 今まさにスマホ代の支払いが厳しい人 → 乗り換えの前に、支払いの相談先や使える制度を確認するほうが先です。滞納する前に、どこに相談すればいいかを知っておくと安心です。詳しくは公共料金・スマホ代が払えないときの優先順位でまとめています。

※本記事は一般的な注意点をまとめたものです。料金プラン・キャンペーン・サービス内容・対応端末などは変更されることがあります。申し込み前には、各社の公式サイトで最新の情報を必ずご確認ください。(情報の確認時期:2026年6月)

まとめ:乗り換えるかどうかより、「後悔しない選び方」を

格安SIMは、合う人にとっては固定費をしっかり下げられる選択肢です。でも、通信速度・通話・キャリアメール・家族割・端末など、確認しておきたいポイントがいくつかあります。安さだけで勢いで決めると、「思っていたのと違った」となりやすいのも事実です。

大切なのは、乗り換えること自体ではなく、自分にとって後悔しない選び方をすることです。そのためにまずできるのは、今のスマホ代の中身とデータ使用量を確認すること。ここがすべての出発点になります。

スマホ代の見直しは、固定費を下げる第一歩としてとても取り組みやすい部分です。浮いたお金をどう活かすかまで考えられると、家計の立て直しにもつながっていきます。

最後に、次に読むと役立つ記事をまとめておきます。

焦らず、できるところから確認していきましょう。

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